『バッカナール』 戯れるさざ波 久しの地に立つ ぬえ鳥のうら泣く 声に誘われ 紅の香りが 招く雲霞 歪められたうつつ 空にさまよう あなたをここに置き去りにしたのは誰だ? その涙こぼれる理由を許せるか 「愛している」の言の葉を 呪文のように繰り返す 生乾きの傷を 慰めるよう口付ける 揺らめくは月光 永久の愛を誓う 喉を焼き尽くした 契りの杯 壊れかけた記憶までも留め置くのか? 手繰る糸は我が刃が断ち切ろう 「愛している」の言葉さえ 信じられぬと言うのなら 夜のとばり降ろし 世界を夢に浸そうか 柔らかな偽り連ねて歌う 星の下 たとえ全て嘘でも この思いは変わらない 雲間からこぼれ散る 真珠のような光粒 闇が満ち満ちるまで この杯傾けて 「愛している」の言の葉を 呪文のように繰り返す 別れのときが来たら この冠空高く 永遠に輝くよう [あとがき] ミクの誕生日であたりがお祝いムードなのに、一人KYでしたorz 日刊の新着紹介に出たときはもう吹くかと。想定外。 なかなか曲が作れなくて悩んでいたのですが、中近東風に方向転換すると一気に出来ました。